都会で長く暮らし、早期リタイアした後などに自然の多い離島に住んでみたいと考えている方が増えてきています。
離島にはどんな魅力的なことがあり、どんな不便なことがあるのか気になっている方も多いのではないでしょうか?
実際に山口県周防大島という離島で生まれ育った自身の体験談も交えて
離島に住むメリットとデメリットを紹介します。
目次
離島に住むメリット
海や山の大自然
離島は海に囲まれ、ほとんど人の手が入っていない山や海などの自然が残っています。
大自然が身近にあることはメリットで、アウトドアが好きな方にも嬉しいことです。
私は子供の頃に家からすぐ近くの山や海に行き、友達と遊ぶ経験ができました。
現在は仕事の関係で島外に住んでいますが、離島に帰った時は鳥の鳴き声を聞いて自然の中でぼーっとし、とても気持ちよくリフレッシュできています。
これは離島の魅力です。
キャンプや海水浴、山登りなどができるのでレジャー好きの方にもおすすめです。
【体験談】
私は海沿いに住んでいましたので家の目の前が海でした。
窓を開ければ海の香りと気持ち良い風がすぐに感じられて最高でした。
小さい頃は友達と海に行き、夏は毎日のように泳いでいました。
さらに島は山もすぐ近くなので、山に入ってかくれんぼをしたり秘密基地を作ったりと自然の中で出来ることはたくさんあり、子供の頃に離島で自然に囲まれて育ったのは本当に良い環境だったと思っています。
今は仕事で本土で暮らしていますが、離島に帰った時は自然の中で心が落ち着いてやっぱり良いなと思いますし、退職後にはまた離島で暮らしたいと思います。
魚や野菜などの生鮮品が美味しい
離島では新鮮な魚や野菜などが手に入ります。
お店にも釣れたて採れたての野菜や果物が並び新鮮でとても美味しいです。
農業をしている家庭も多く、私の実家も趣味程度ですがお米や野菜を作っており、お米は買ったことがありませんし、社会人になってからも白菜や大根など多くの野菜がもらえて助かっています。
共同で船を所有して魚釣りをする人も多く、釣れたての鯛やメバルなどの魚を近所の方からいただくことも多いです。
私の地元の周防大島はみかんが有名で、甘くて美味しいです。
私の実家も作っているのでみかんは買ったことがありませんし、冬はこたつでみかんをたくさん食べるのが日課でした。
家で作っていなくても、近所の方からいただくこともあり新鮮な魚や野菜を食べる機会が
多いです。
【体験談】
私の家の近くに鮮魚店があり、お刺身はいつもそこで買っています。
その日の離島の海で釣れた魚なので新鮮で歯ごたえがすごく、とても美味しいです。
魚は鮮魚店がおすすめです。
また、近所に船を持っている方がいるので釣れたての鯛やサザエなどをいただくことも多く、小さな頃から刺身などの魚料理が日常でした。
大人になって都会で暮らし、刺身は買うには高く量も少ないので、離島のありがたみを感じました。
人と人との繋がりが深い
離島は人口が少ないため、地域住民の繋がりが深いです。
都会では近所でもよく知らないことも多いですが、離島ではほとんどの人がお互いを知っており、困ったことがあれば助け合うという意識があります。
私の地元でも子供達が学校の登下校などで大人とすれちがうと元気よく挨拶をするのが当たり前の光景でした。
お年寄りの方も地域の子供を我が子のように可愛いく思い接しているのが微笑ましいです。
離島は人口が少なく、高齢化社会なので新しく移住してくる方がいると喜ばれます。中にはどんな人が来たのだろうと最初警戒する人もいるかもしませんが、世話好きの方も多く、地域の輪に入りやすいのも離島のメリットです。
【体験談】
小さい頃は近所のお年寄りや大学生のお兄さんなどがよく遊んでくれました。
近所のお兄さんは、受験勉強中だったのですが、私が毎日のように一人で家に遊びに行き相手をしてくれました。都会では危ないと禁止されそうですが、住人は皆知り合いなので気にしたことはなかったです。
学校の帰りに道沿いの家のおじいさんが家で取れた柿をくれたり、夏はセミの取り方を教えてくれたり、地域に育てられました。
離島に住むデメリット
移動手段が少ない
離島は移動手段が少ないです。
都会のように公共機関が充実していないので、電車が一本遅れたから次に乗ろうという感覚でいたら次は数時間後になったり、そもそも公共機関がなかったりと都会に比べて不便です。
私の地元は電車はなく、バスは夕方には運行を終わり本数も少ないため、車での移動が基本です。ですのでほとんどの家庭が車を所有しており、1台だと家族の誰かが使っていたら他の家族が移動できないので2台以上所有している家庭が多いです。
私の家は父、母、私、農業用のトラックと4台所有していますが、それぞれ仕事もしており職場に行くのも車なので1台でも欠けると生活できなくなります。
高齢の方など車を所有していない方もいらっしゃいますが、離れたバス停に歩いて行ったり、バスの時間を気にしたりと大変そうです。
都会の方は車を所有していない方も多いですが、離島に移住してくる場合は車を購入する必要性が高いです。
【体験談】
本土の高校に通っていた頃、本土の一番離島に近い駅で電車を降りて親が車で迎えにくる予定だったのですが、急用で親が来ることができなくなりました。
夕方でしたがバスも終わっており、仕方なく徒歩で本土から橋で渡り家まで帰りました。約7kmでした。真夏でしたしかなりきつかったです。
船の欠航や橋が通れない時孤立する
本土から離島への移動は船や橋などを利用するため、台風などの悪天候で欠航や通行止めになった場合は島は孤立し、その間ガソリンスタンドのガソリンやスーパーの日用品などの物資が来なくなります。
一時的な場合はいいですが、長期間にわたる場合は大変困ります。
【体験談】
私の地元である周防大島は大島大橋という橋が唯一の本土との移動手段でしたが、2021年に貨物船が衝突し、しばらくの間通行止めになり苦労しました。
橋に通っていた水道管やネットケーブルも破損したため長い間水不足となり、一部のネットや照明などの電気も使えなくなりました。水は井戸水のある家庭から水を頂いたりと協力して乗り切りましたが、住民の苦労と不安は相当なものでした。
離島はインフラにトラブルがあった時孤立することがあるため、日頃からの心構えと対策が必要です。
店が少ない
コンビニ、スーパーや薬局などは店自体が少なく品揃えも少ないです。
地元の食材以外や日用品などは輸送コストもかかるため安くはありません。
インターネットで購入する方もいますが、離島は送料が別料金なところもあります。
都会のように夜中お腹が空いて家に何もない時、コンビニで買おうと思っても同じようにはいきません。
【体験談】
私の地元は映画館などのアミューズメント施設はなく、本屋さんも島で一番栄えている地域に一つ小さな個人店がある程度でした。
スーパーも家からは離れているため車で買い物に行きますが、品揃えも少ないため休みの日に本土に渡り食材や日用品を買うことが多いです。
またコンビニも島内で2店舗程度で24時間ではありませんし、かなり離れています。
日が暮れてから食材や日用品を買いに行くことはまずありません。
まとめ
離島に住むメリット
海や山の大自然
離島は海に囲まれ、ほとんど人の手が入っていない山が残っています。
大自然が身近にあることは、アウトドアが好きな方にも嬉しいことですし、離島に住むことのメリットです。
魚や野菜などの生鮮品が美味しい
離島では新鮮な魚や野菜などが手に入り、お店にも釣れたて採れたての野菜や果物が並び新鮮でとても美味しいです。
近所の方からいただくこともあります。
人と人との繋がりが深い
離島は人口が少ないため、地域住民の繋がりが深いです。
都会では近所でもよく知らないことも多いですが、離島ではほとんどの人がお互いを知っており、困ったことがあれば助け合うという意識があります。
離島に住むデメリット
移動手段が少ない
離島は移動手段が少ないです。
都会のように公共機関が充実していないので、電車一本遅れたから次に乗ろうという感覚でいたら次は数時間後になったり、そもそも公共機関がなかったりと都会に比べて不便です。
船の欠航や橋が通れない時孤立する
本土から離島への移動は船や橋などを利用するため、台風などの悪天候で欠航や通行止めになった場合は島は孤立し、その間ガソリンスタンドのガソリンやスーパーの日用品などの物資が来なくなります。
店が少ない
コンビニ、スーパーや薬局など店自体が少なく品揃えも少ないです。